風が強く吹いている/三浦しをん

久々に読書。
久々に没頭。
面白かった!!
しをんさんの本はエッセイはもう無条件に大好きで面白いんだけど、小説は自分的に
当たり外れがあるのでどうかな〜と思って読み始めましたが、プロローグから、これは来た、思いましたさ。


解説にもあったけどきっとスポーツを知っている方には「そうは言ってもありえない!!」ていうのが
きっと先に来ちゃうのかな〜という設定で、確かに読んでる最中「いやいやそれにしても」って私でも
思った訳ですが、それを吹っ飛ばすドキドキに溢れて久々に好きなシーンを何回も何回も読み返すというのを
やってしまいました。


真剣で、しなやかな物語。


走と清瀬の関係やらもゆもゆしいポイントも多々あるんですが、しをんさんの作品だと
逆にまあそれは置いておこうじゃないかという気持ちになる(笑)
しかしこの駅伝話はいつぞやのエッセイで綴られていた妄想話ですよね。
妄想がこれだけの作品になるなんて、そのことにも感動してしまう。
小説家ってすごい。